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お知らせ

世界エイズデー

こんにちは
12月1日・・・いよいよ2012年も最後の月を迎えました。
そして今日は、「世界エイズデー」。  皆さん、ご存知でしたか
今年のキャンペーンテーマは・・・
「“AIDS” GOES ON… ~エイズは続いている~」です!!
             image_20121122194855.jpg (2012年のポスター)
当校は医療・福祉の専門学校ですから、今日はエイズのお話を・・・
医学担当の教員、ヒイラギ先生に聞いてみました
エイズは、1981年アメリカのロサンゼルスで「奇妙な病気」として初めて報告されました。
その後、HIV(ヒト免疫不全ウイルス=human immunodeficiency virus)が見つかり、後天性免疫不全症候群(Acquired Immune Deficiency Syndrome; AIDS)と確認されました。
人類とエイズの壮絶な戦いが始まって既に30年余りが経ちましたが、いまだに完治する方法は見つからず、感染は今なお世界中で拡大し続けています。
「国連合同エイズ計画(UNAIDS)」の統計によると、2011年末で、世界のHIV陽性者数は3,420万人、新規感染者数は250万人、死者数170万人でした。
累計死者数は8,570万人にも上り、既に世界中で主要死因疾患の一つとなっています。
日本でも1985年に1例目が発見されて以来、エイズ感染者が増え続けています。
2012年3月の統計では、国内の合計累計感染者数は20,284人で、
既に20,000人を超えているのです。
 
さて、エイズの怖さは、その特徴にあります。
HIVは「CD4陽性細胞」と親和性があり、人間の体に備わっている免疫「疫病(感染症)を免れる」機構の主役である「T細胞」というリンパ球(=「CD4陽性細胞」)が、HIVに潜り込まれやすいターゲットとなります
つまり、HIVはTリンパ球を利用して自ら増殖しながら、その細胞も破壊していくのです。
そして、体内で1日100億個前後の速度で大量に作られます。
これにより、感染者のTリンパ球はどんどん破壊され、免疫力はどん底まで落ち込みます。
通常は血液1?当たり500~1,000個の「CD4陽性細胞」が200個ほどになるとエイズが発症します。これは、感染して数年~10数年の潜伏期間があって発病するということを指します。
そして、免疫力のない感染者が空気中の細菌やカビなど、健康なときには何ともない微生物に次々と侵される「日和見感染症」を起こします。
また、体が持っている癌に対する「監視」という免疫力も失われますので、結局、感染者は病原体や癌と闘う力を失い、感染症か癌で死亡するのがエイズの特徴です。
エイズの感染経路は、①性的感染 ②血液感染 ③母子感染がありますが、
およそ90%は性行為によるものと言われています。
もしかしたら、安易な性行為が大変なことを招くかもしれません。
正しい性知識を持ち、予防するのが最も重要です
不安と思う性行為があったら、積極的に検診や治療を受けることが大切です
今は医療技術の発展により発病を最小限にコントロールできますので、早めの受診と治療が効果的です。
薬は錠剤やカプセル剤
で、HIVが「CD4陽性細胞」に潜り込むのをブロックし、増殖を抑えます。
私たち一人ひとりが正しい知識を持ち、HIV感染防止やその広がりを防ぐとともに、患者や感染者の方に対する差別や偏見をなくすことに努めましょう